
1939年開業のこのホテルは、美しい秋田杉の細工などから、本館が国指定登録有形文化財となっている。とにかく本館の玄関ホール(現在は新館に新しい玄関がある)は圧巻。2階のライブラリまで吹き抜けで、もちろん途中修復したり磨きをかけたりしているらしいが、70年経っているのを感じさせないほど清潔感に溢れたたたずまいで飴色に光っている。
今回は本館の和室に宿泊したのだが、ここはどの部屋からも大きな木枠の窓から十和田湖がのぞめる。本館の客室も平成10年に改装されているようで、古さは感じさせない。ただし、天井だとか床柱など、開業当時のものを残せるものは残しているとのことだった。

レストランなどは新館のほうにあるのだが、新館と本館をガラス張りの構造で繋ぐなど、違和感なく工夫されていると感じた。
大浴場は温泉ではないが、正面に十和田湖をのぞむロケーション、露天風呂もあり、最高に気持ちが良かった。
この十和田ホテル、三好和義の『楽園宿
ラベル:登録有形文化財